北海道医療ソーシャルワーカー協会では、2019年度に開発・発行した「医療ソーシャルワーカーキャリアラダーモデル」を基に、ラダー項目(実践・教育・研究・管理・理論)とラダーレベル(Ⅰ~Ⅴ)に沿った研修会を開催しております。
なお、研修一覧には研修選定の参考にと、開催日に加え、ラダー項目・レベルについても掲載しています。
【医療ソーシャルワーカー キャリアラダー・モデル表】
レベル
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ラダーⅠ
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ラダーⅡ
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ラダーⅢ
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ラダーⅣ
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ラダーⅤ
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定義
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指導を受けながらソーシャルワーク実践ができるレベル
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ソーシャルワーク実践が一人で確実にできるレベル
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ソーシャルワーク実践が確実にでき、部署内でリーダーシップを発揮して学生や新人への指導的役割が果たせるレベル
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ソーシャルワーク実践においてロールモデルとなり後輩を育成できるレベル
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部署を統括し、適切なソーシャルワークを提供できるように管理できるレベル
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目標
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◎助言、指導を受けながらソーシャルワークを実践する
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◎自立して、主体的にソーシャルワークを実践できる
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◎学生や新人に指導するなどして、リーダーシップを発揮して実践できる
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◎院内外においてロールモデルとなる
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◎実践を管理し、職員を指導・教育できる
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キャリア形成の土台作りを丁寧に行うことができる
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自律心を持ってキャリア形成できる
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所属機関、職能、地域において、ソーシャルワーカーがオールマイティな存在として示すことができる
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模範的なモデルとして誰からも目標とされる
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培った知識・技術を基に社会全般へ還元できる
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【留意事項】
◆オンデマンド配信のみの研修については、準備ができ次第の配信となります。
◆研修内容については、ホームページでご案内いたします。
◆開催日が未定の場合は、決まり次第、ホームページでご案内いたします。
◆申込方法等については、ホームページでご案内いたします。
◆参加費について、正会員は無料です。賛助会員・非会員の参加費はホームページでご案内いたします。
◆ピーティックス(Peatix)を通じてメール配信もありますので、当会の「お気に入り」登録をお薦めします。
No
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【ラダー】
項目・レベル
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研修名
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開催日
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担当
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1
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実践・Ⅰ
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【実践1】ラダーⅠ研修1
「ソーシャルワーカーラダーⅠ研修の意義と課題」
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2024年8月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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2
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教育・Ⅰ
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【実践2】ラダーⅠ研修2
「ソーシャルワーカーのキャリア形成」
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2024年7月31日~2025年3月31日
オンデマンド配信
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教育部
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3
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実践・Ⅰ
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【実践3】ラダーⅠ研修3
「協会活動」
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2024年8月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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4
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実践・Ⅰ
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【実践4】ラダーⅠ研修4
「医療ソーシャルワーカーがいる意義とその視点」
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2024年8月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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5
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実践・Ⅰ
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【実践5】ラダーⅠ研修5
「生活に寄り添うということ」
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2024年8月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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6
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実践・Ⅰ
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【実践6】ラダーⅠ研修6
「ソーシャルワークの価値」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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7
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実践・Ⅰ
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【実践7】ラダーⅠ研修7
「医療ソーシャルワーカーの倫理綱領」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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8
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実践・Ⅰ
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【実践8】ラダーⅠ研修8
「ソーシャルワークの定義と機能」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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9
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実践・Ⅰ
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【実践9】ラダーⅠ研修9
「ソーシャルワークの原理と原則」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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10
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実践・Ⅰ
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【実践10】ラダーⅠ研修10
「ソーシャルワーカーにとっての連携と組織の理解」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
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11
|
実践・Ⅰ
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【実践11】ラダーⅠ研修11
「社会資源の活用」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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12
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実践・Ⅰ
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【実践12】ラダーⅠ研修12
「ソーシャルアクション」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
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13
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実践・Ⅰ
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【実践13】ラダーⅠ研修13
「ソーシャルワーク実践」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
|
14
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実践・Ⅰ
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【実践14】ラダーⅠ研修14
「面接・演習」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
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15
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実践・Ⅰ
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【実践15】ラダーⅠ研修15
「アセスメント」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
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16
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実践・Ⅰ
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【実践16】ラダーⅠ研修16
「記録」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
|
17
|
実践・Ⅰ
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【実践17】ラダーⅠ研修17
「ソーシャルワーク実践の全体像」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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18
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理論・Ⅰ
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【理論1】ラダーⅠ研修18
「ソーシャルワーク理論」
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2024年9月~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
|
19
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研究・Ⅰ
|
【研究1】ラダーⅠ研修19
「ソーシャルワーク研究」
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2024年6月25日~
2025年3月31日
オンデマンド配信
|
教育部
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20
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実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践18】実践講座
「機能別」
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2024年9月21日~
2025年3月31日
オンデマンド配信
|
研修部
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21
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実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践19】実践講座
「意思決定」
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2024年10月18日~2025年3月31日オンデマンド配信
|
研修部
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22
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実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践20】実践講座
「退院支援」
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準備でき次第
オンデマンド配信
|
研修部
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23
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実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践21】実践講座
「障害児者支援」
|
準備でき次第
オンデマンド配信
|
研修部
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24
|
実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践22】実践講座
「ケアラーへの支援」
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2024年10月7日~2025年3月31日
オンデマンド配信
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研修部
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25
|
実践・Ⅱ~Ⅲ
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【実践23】実践講座
「地域共生社会に向けた医療ソーシャルワーカーの役割」
|
準備でき次第
オンデマンド配信
|
研修部
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26
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教育・Ⅱ~Ⅲ
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【教育1】
「スーパービジョン研修会」
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2024年6月25日~2025年3月31日
オンデマンド配信
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教育部
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27
|
教育・Ⅱ~Ⅲ
|
【教育2】
「実習指導」
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2024年6月25日~2025年3月31日
オンデマンド配信
|
教育部
|
28
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管理・Ⅱ~Ⅲ
|
【管理1】
「管理者研修会」
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2024年6月25日~
2025年3月31日
オンデマンド配信
|
教育部
|
29
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実践・Ⅲ~Ⅴ
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【実践24】オンラインセミナー
「高齢者虐待」
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2024年6月27日
【終了】
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社会
活動部
|
30
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実践・Ⅲ~Ⅴ
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【実践25】オンラインセミナー
「がん患者支援」
※各種資料を掲載しております。
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2024年9月24日
【終了】
|
社会
活動部
|
31
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実践・Ⅲ~Ⅴ
|
【実践26】オンラインセミナー
「小児・周産期医療」
|
2024年10月
オンライン
|
社会
活動部
|
32
|
実践・Ⅲ~Ⅴ
|
【実践27】オンラインセミナー
「身寄り無し支援」
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2024年6月4日
【終了】
|
社会
活動部
|
33
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実践・Ⅲ~Ⅴ
|
【実践28】オンラインセミナー
「老健ソーシャルワークセミナー」
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2025年2月
オンライン
|
社会
活動部
|
34
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実践・Ⅰ~Ⅲ
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【実践29】中央A支部
「身寄りのない方への支援に関する勉強会」
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2024年11月
集合
|
中央
A支部
|
35
|
実践・Ⅱ~Ⅲ
|
【実践30】中央B支部
「第1回事例検討会」
|
2024年9月
集合
|
中央
B支部
|
36
|
実践・Ⅱ~Ⅲ
|
【実践31】中央B支部
「第2回事例検討会」
|
2025年2月
オンライン
|
中央
B支部
|
37
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践32】中央C支部
「事例検討会」
|
2024年9月
集合
|
中央
C支部
|
38
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践33】中央D支部
「第1回事例検討会」
|
2024年6月
オンライン
|
中央
D支部
|
39
|
実践・教育
Ⅰ~Ⅲ
|
【実践34】【教育3】中央D支部
「第2回事例検討会」
|
2025年2月
集合
|
中央
D支部
|
40
|
実践・Ⅱ~Ⅲ
|
【実践35】中央E支部
「事例検討会」
|
2025年2月1日
集合
|
中央
E支部
|
41
|
研究・Ⅰ~Ⅲ
|
【研究2】中央E支部
「支部研修会」
|
2024年5月18日
集合
|
中央
E支部
|
42
|
実践・Ⅰ
|
【実践36】中央F支部
「第1回支部談話会」
|
2024年4月11日
集合
|
中央
F支部
|
43
|
実践・Ⅰ
|
【実践37】中央F支部
「第2回支部談話会」
|
2024年5月9日
集合
|
中央
F支部
|
44
|
実践・Ⅰ
|
【実践38】中央F支部
「第3回支部談話会」
|
2024年6月13日
集合
|
中央
F支部
|
45
|
実践・Ⅰ
|
【実践39】中央F支部
「第4回支部談話会」
|
2024年7月11日
集合
|
中央
F支部
|
46
|
実践・Ⅰ
|
【実践40】中央F支部
「第5回支部談話会」
|
2024年8月15日
集合
|
中央
F支部
|
47
|
実践・Ⅰ
|
【実践41】中央F支部
「第6回支部談話会」
|
2024年9月12日
集合
|
中央
F支部
|
48
|
実践・Ⅰ
|
【実践42】中央F支部
「第7回支部談話会」
|
2024年10月10日
集合
|
中央
F支部
|
49
|
実践・Ⅰ
|
【実践43】中央F支部
「第8回支部談話会」
|
2024年11月14日
集合
|
中央
F支部
|
50
|
実践・Ⅰ
|
【実践44】中央F支部
「第9回支部談話会」
|
2024年12月12日
集合
|
中央
F支部
|
51
|
実践・Ⅰ
|
【実践45】中央F支部
「第10回支部談話会」
|
2024年1月9日
集合
|
中央
F支部
|
52
|
実践・Ⅰ
|
【実践46】中央F支部
「第11回支部談話会」
|
2024年2月13日
集合
|
中央
F支部
|
53
|
実践・Ⅰ
|
【実践47】中央F支部
「第12回支部談話会」
|
2024年3月13日
集合
|
中央
F支部
|
54
|
実践・Ⅲ
|
【実践48】南支部研修
「三団体合同研修会」
|
2025年3月
ハイブリット
|
南支部
|
55
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実践・Ⅱ
|
【実践49】南支部研修
「事例検討会『ケースDEスタディ』」
|
2024年10月
ハイブリット
|
南支部
|
56
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践50】北支部
「事例検討会」
|
2024年11月
オンライン
|
北支部
|
57
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践51】東支部
「第1回他機関理解・連携研修会」
|
2024年9月
ハイブリット
|
東支部
|
58
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践52】東支部
「第2回他機関理解・連携研修会」
|
2025年2月
ハイブリット
|
東支部
|
59
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践53】東支部
「第1回事例検討会」
|
2024年7月
集合
|
東支部
|
60
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践54】東支部
「第2回事例検討会」
|
2024年11月
オンライン
|
東支部
|
61
|
実践・Ⅰ~Ⅲ
|
【実践55】東支部
「支部研修会」
|
2025年2月
オンライン
|
東支部
|
新型コロナウィルス感染症の終息目処が立たない中今年度当協会において、オンラインによる研修会を開催しております。
このたび、研修に関する各種マニュアルを更新しましたので、ご一読をお願い致します。
1)北海道医療ソーシャルワーカー協会の研修について
北海道医療ソーシャルワーカー協会の研修について(PDF301KB)
2)2021年度 研修について
2021年度 研修について(PDF400KB)
3)北海道医療ソーシャルワーカー協会オンライン研修受講マニュアル
北海道医療ソーシャルワーカー協会 オンライン研修受講マニュアル(2021.2.11一部修正)
(PDF407KB)
4)各種マニュアル
①「受講者用Zoom操作マニュアル」
2020年度受講者用Zoom操作マニュアル(PDF1,400KB)
②「Zoom研修運営マニュアル」
研修部 2020年度Zoom研修運営マニュアル(PDF3,170KB)
③【講師向け】オンライン研修における注意事項
オンライン研修における研修資料の作成とその取扱いにおける注意事項
(PDF273KB)
オンライン研修会 注意事項(PDF256KB)
④【受講者向け】オンライン研修における注意事項
【受講者向け】研修受講と研修資料取り扱いに関する注意事項
(PDF257KB)
⑤集合研修感染予防ガイドライン
集合研修時 感染予防ガイドライン(PDF256KB)
5)事例検討におけるガイドライン
事例検討におけるガイドライン(オンライン含む)(PDF164KB)
北海道消化器科病院 小倉睦美
医療同意は一身専属権であることは大前提で、本人が同意できない時は誰も同意はできず、その事実のもとに方針を決定していくしかないと提言がありました。そのためには同意ではなく意思決定支援を行うこと、ガイドラインに沿って手を尽くすこと、またそのプロセスを文書として残しておくことの重要性も説明があり、訴訟にこだわる多職種へは訴訟になっても負けないために上記プロセスが重要という視点も含め意思決定支援を伝えていきたいと思います。
ソーシャルワーカーはその自己決定支援は手を尽くされているかを確認し、判断能力がないと証明されるまでは自己決定権をはじめ、人としての尊厳を守らねばならないと学び、ソーシャルワーカーが病院にいる重要性を強く認識しました。
保証人という言葉の不明確さの指摘もあり、病院が保証人に求めている内容を明確にして提示し、どこまでできるか、どれならできるかを確認することの重要性については、はっとしました。
医療の方針、ACPも含めてすべて主観的最善の利益、本人の意思に基づくのだということ、説得と自己決定支援の違いも意識し、支援を行っていきたいと思います。
ソーシャルワーク理論研修
新さっぽろ脳神経外科病院
上西 夏実
今回、ソーシャルワーク理論(アプローチ)について理解を高め、日々の実践を振り返りながら、これからの支援に活かしていきたいと思い、参加させて頂きました。
理論を理解するためには、「自我機能」に対する理解が重要であることを学び、今回の研修で自我機能についても学び、その上で理論について学ぶことができたため、より理解が進んだと感じました。
今回の研修の中で、理論を知っていることと使えることは違うと教えて頂いたように、学んだだけで終わるのではなく、理論を活用し、明日からの実践に活かいしていきたいと思います。
また、理論を活用した支援を展開することで、制度の説明や入所・転院調整係とならないよう、ソーシャルワーカーはパターン化されていない業務を行っていることの自覚を強くもちながら日々の実践に取り組んでいかなければならないと改めて考える機会にもなりました。
貴重な学びの機会を頂き、ありがとうございました。
2019年度実践講座「身元保証と退院支援~ソーシャルワーカーの役割を考える~」
医療法人社団いずみ会 北星病院 水梨いくみ
日々の業務の中で身元保証がない方の対応の必要性を感じる機会が多くなり、今まさにこの問題に直面していたため今回参加させていただきました。
事例報告では「諦めない姿勢」で、根拠を元に関係機関と掛け合うことが印象的でした。昨今、「顔の見える関係」が重要視されていますが、この課題を解決する時にも非常に重要になっていると考えます。私自身が関わる中でも感じていたことですが、ソーシャルワーカー一人で対応することは困難であり、院内各職種や各機関が同じ方向を向いて進んでいくことができて、はじめて解決に向かうのだと改めて感じました。また、他ソーシャルワーカーとの繋がりから、解決方法やヒントをもらいながら経験を積み、対応力を上げていくことのできる関係性や環境も重要であると思います。
グループワークの中では、それぞれの地域性や病院機能などの違も含めて有意義な情報交換ができました。どこの医療機関も組織で対応できるように体制を整える必要性を認識している印象でしたが、どのように着手していくのかは課題となっていました。問題に直面したその時に多職種協働で進めて行くことがポイントになるとまとめがあり、本研修での学びを活かし、今後組織や地域の体制づくりに関わっていきたいと思います。
勤医協札幌病院 藤田 幸司
マネジメント力は自然に身につかず、MSWに特化した管理者への学びの機会は稀で、悩んでいた時に貴重な研修機会となりました。
管理者としてのソーシャルワーカーの役割、技能、内部からの組織変革の向けた講義がありました。「見える化」するための分析ツール(SWOT分析等)を学び、さらに演習で体感出来た事で、自身の職場においても活用ができるのではないかと実感できました。現場からの実践報告では、SWOT分析の運用実践例が示され、他に、患者支援部門全体を再編し地域療養支援システムを構築した実践例もあり、他では聞くことのできない学びとなりました。
講義では、「知識」として有していて、何をすべきかわかっていてもそれを実行できない「知識と行動のギャップ」をいかに超えるか、「まずはやってみる」という単純で最も難しい一歩を踏み出せる仕組みが必要との提言に、自身にも身に覚えがあり、はっとしました。今後は、よりよい変革が起こるように職場の仲間と一歩踏み出し、アセスメントから計画的に行動に移すことを心掛けていきたいです。
道南ロイヤル病院 森岡 佑太
私は個人的に、医療ソーシャルワーカーは大小様々ではありますが、患者様やそのご家族様の意思決定の場面に関わることが多い職種だと感じておりました、また、その重要性を考え、支援することが医療ソーシャルワーカーの大切な役割の一つだと考え、今回の講座に参加させて頂きました。
講座を通して改めて感じたことは、認知能力の低下や、意識状態の低下によりご本人様の意志を汲み取ることが難しい方の意志決定支援の難しさでした。その様な方に対する意思決定支援の方法として、過去の生活歴を参考にする、その方を知る人物からの情報を集めるというものがありました。過去の生活を把握するために、関わって来た人物や関係機関と連携していうという視点はまさしくソーシャルワークの視点だと感じました。
講師の下倉さんが仰っていた、患者様本人の意思が確認できない状況で、多職種で今後の方針を決めるうえでソーシャルワーカーはその場面に関わっていくべきという点に関してとても感銘を受けました。
私も、医療ソーシャルワーカーとして、“患者様にとって”の最善の方法は何かを考えながら支援をしていこうと、改めて強く思うことが出来た講座でした。
2019年度 アセスメント研修 研修報告
札幌渓仁会リハビリテーション病院 花田 真衣
回復期リハビリテーション病棟で退院支援に携わると、患者さんや家族の「思い」に迫る必要がある。さらなるアセスメントスキルアップの必要性を感じ、7月に行われたB支部研修、第2回として本研修に参加させていただきました。
午前中はアセスメントについて、また、渡部律子先生のアセスメントに必要な基本16項目について、講義形式で学びました。田村先生の発する言葉の一つ一つがどれも、学びを深める内容でした。
午後はアセスメントにつながる面接技術について学びを深めました。最初に皆が同じ事例内容を聞き、それぞれのグループでホワイトボードを用いてアセスメントを展開。グループの方針を踏まえ、グループごとにメンバーを選出しリレー面接を行いました。緊張感もある中で、「どのように声掛けをし、何を聞きたくてその質問をするのか」を言語化していく、ということを行い、面接技術についても研磨される時間となりました。
次回は11月に第3回の研修が行われます。B支部研修部として、運営にも携わりますが、一参加者として、さらなるブラッシュアップの機会があること、とても楽しみにしています。
「成年後見と医療ソーシャルワーク」研修報告
札幌西円山病院 鈴木 基之
10年前の今日、ソーシャルワーカーデー宣言をした日だなと思いながら本研修に参加いたしました。
改めて自己決定の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーションを理念とした制度であることや成年後見人の職務範囲について学びを深めることができました。また今年度より新たに開始された本人情報シートを作成する事例が当院でも既に発生しており、本人の生活状況をより反映させることができるよう、必要時には介護支援専門員や他職種とも協働し、私たちが責任を持って作成していきたいと思いました。
制度理念である自己決定の尊重については、ケースワークの原則の一つでもあります。「説得はクライエントが自ら選択して決定する自由を奪うようなやり方で、ソーシャルワーカーの決定を受け入れるよう従属的な役割を取らせてしまう行動である」という言葉を忘れず、これからもクライエントの最善の利益を導き出していけるよう行動していきたいと感じる研修でした。