2023.05.22第66回北海道医療ソーシャルワーク学会について
学会テーマ
「地域に根差す医療ソーシャルワーカーの価値と魅力~AI化できない専門性~」
学会趣旨
2025年問題が目の前まで迫り、日本はこれから超高齢社会を迎えることで医療・介護の需要増大や、北海道は特に過疎化の深刻化や地域のつながりの希薄化などの社会問題があげられている。
医療ソーシャルワーカーはクライエントと社会との接点に介入し、地域にも視点をあてた支援を展開するが、医療現場では病床機能の分化・連携の促進が進められ、効率的・効果的な医療提供の取り組みのためAI技術の導入やICTの活用が推進されてきた。AIがデータ分析や識別が出来ることで業務の効率化に繋がるが、米国の研究ではAIの進化によって10~20年後には労働人口の約47%が就いている職業はAIに代替することが可能と推計され、日本を分析対象とした研究でも日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いと言われている。これに対し、創造性、協調性が必要な業務や非定型な業務はAIによる代替可能性が低い職業と言われており、その中に医療ソーシャルワーカーがある。これは医療ソーシャルワーカーがクライエントの個別性を尊重し、複雑化した課題をクライエントと共に解決することが人工知能やロボット等での代替が難しいためである。
AIに取って代わられない存在であり続けるためには、私たち医療ソーシャルワーカーは時代が変わってもソーシャルワークの価値を大切にクライエントが生活する地域にも視点をあてることを忘れてはいけない。そのために医療ソーシャルワーカーは地域の実情を把握し、クライエントが暮らしやすい環境を考える必要がある。本学会を通して、人と人、人と地域のつながりについて見つめなおし、地域における医療ソーシャルワーカーの役割について共に考える機会としたい。
主 催 一般社団法人北海道医療ソーシャルワーカー協会
開催主管 一般社団法人北海道医療ソーシャルワーカー協会 教育部 中央B支部
日 程 2023年7月22日(土)9時00分~17時00分
開催方法 オンライン・オンデマンド開催
学会長 志田 大和(市立札幌病院/北海道医療ソーシャルワーカー協会中央B支部長)
参加費 会員、非会員ともに無料